株式投資の指標であるRER、PBR、ROE、配当利回り、配当性向についてその違いや特徴を図説します。覚え方も含めてイメージで理解しましょう。
PER:Price Earnings Ratio(株価収益率)
PERは株価を1株あたりの純利益で割った指標であり、利益に対する株価の割安感をはかる指標です。約15~20倍が平均的な水準となっています。
PBR:Price Bookvalue Ratio(株価純資産倍率)
PBRは株価を1株あたりの純資産で割った指標であり、純資産に対する株価の割安感をはかる指標です。1倍が基本的な水準となっています。
ROE:Return On Equity(自己資本利益率)
ROEは純利益を自己資本で割った指標であり、自己資本でどれだけ利益を出しているかがわかります。ROEの目安は業界によって様々ですがおよそ10%といわれており、20%を超えると優良企業と評価されます。
配当利回り
配当利回りは1株あたりの配当金を株価で割った指標であり、株価に対して1年間で受け取れる配当の割合がわかります。
投資家にとっては、投資額に対してどれだけリターンを得られるか(利回り)をはかる指標になります。一般的に投資家視点では、投資額に対して大きなリターンが得られる、配当利回りの良い株を選ぶのが理想です。
配当性向
配当性向は配当金を当期純利益で割った指標であり、利益のうち、すぐに株主に還元した割合を知ることができます。30%を目安にしていることが多いようです。
投資家にとっては、対象の企業が利益をどれだけ内部保留し、どれだけ投資家たちに還元するかをはかる指標になります。企業としては、配当金を低く抑え、儲けた利益を今後の運転資金や設備投資に使うために多く残したいものですが、投資家視点では配当金として多く株主に還元する企業を選びたいものです。