群馬県の新型コロナウイルス感染症の感染者について年齢別による傾向の解析を行います。データは群馬県のホームページのオープンデータ「新型コロナウイス感染症対策サイト(http://stopcovid19.pref.gunma.jp/)[2020/08/03 アクセス]」を利用します。
現在の群馬の人口ピラミッド
群馬県のコロナ感染状態を見る前に群馬の人口について触れます。
群馬の人口ですが、上毛かるたでは「力合わせる160万」からはじまり(私の時代は)「力合わせる200万」となりましたが、2019年10月1日現在の統計データでは約190万になってしまっています。労働人口の減少と高齢化の問題についても触れたいところですが、ここではコロナ感染者との関係だけに着目します。
群馬のコロナ感染者
年代別の群馬のコロナ感染者数と人口に対する感染者数をグラフにしたものが上図になります。全体として、人口に対する割合でみると80代、90代が高くなっています。やはり高齢なほど重症化しやすい新型コロナウイルスでは高齢者ほど検査対象になりやすいことが反映されているのでしょう。とはいえ、人口に対する感染者数が大きく見える90代でも割合が0.0003というのは0.03%つまり1000人に3人程度です。20代~60代でもおおよそ1000人に1人の割合であり、そこまで大きな違いがあるといえない範囲だと感じます。
注意したいのは、無症状の感染者がどれくらいいるのか、無症状の感染者が見つけられるほど検査が間に合っているのか、検査を受けられる人の優先順位はどうなっているのかなどのことはわからないため、どの年代だから感染者が多いということはいえないということです。今回の解析でもっと大きな差が出れば傾向が見えたかもしれませんが、そこまで大きくなかったので何とも言えないというのが結論です。
年代別の検査数のデータがあれば、どういう人を優先的に検査していて、その陽性率から年代別の傾向ができるかもしれませんが、今回はそういうデータが入手できませんでした。