コロナ対策:予防としてのマスクに意味はない?

雑学

人と接触するときはマスクをするのが常識となってきた今日この頃、実際マスクをすることによる新型コロナウイルス感染症の予防効果はどれくらいあるのか考察します。

新型コロナウイルスの感染経路

コロナに感染する経路は大きくわけて以下の3つが挙げられます。

  • 接触感染:接触感染はウイルスが付着した「もの」に触れることによる感染
  • 飛沫感染:くしゃみや咳によりでた飛沫を浴びることによる感染
  • 空気感染:空気中のウイルスを吸い込むことによる感染

現在、コロナに対して、様々な研究や調査が行われておりますが、正確にどのような感染経路が何割であるといった確かな情報はまだ存在しません。

ウイルスの大きさとマスクの網目の大きさ

一般的なマスクの網目の大きさはおおよそ10μmといわれています。それに対して、ウイルスの大きさは0.1μmです。イメージとして、側溝にある排水溝の網目とエアガンの玉となるBB弾くらいでしょうか。つまり、直接的にはマスクでウイルスを防ぐことはできないため、空気感染の予防としては効果がないことになります。しかし、喉が乾燥しにくいという点に関していえば効果があります。

飛沫感染に関しては、人間のくしゃみや咳、会話によって口から出る飛沫はおおよそ0.1μmのため、マスクの網目を通過することができません。よって、マスクにより飛沫感染の可能性は下げることができると考えられます。

接触感染については、マスクをすることで口や鼻付近にあまり触れなくなることにより減らすことができるという主張があります。マスクについての正しい使い方をしていればそういえるかもしれませんが、使い回しや暑さによる頻繁や着脱をしていれば、むしろ逆効果であるとも考えられます。

飛沫感染と空気感染の調査例からの考察

マスクによる予防効果は、飛沫感染と空気感染のどちらがメインかによって大きく変わってきます。コロナについて現状として明確な情報はありませんが、いくつかの調査結果を基に考察していきます。

当初、コロナについてWHOを含む多くの機関は空気感染の恐れはない発表していた。しかし、コロナについての空気感染の可能性について科学者の提言がではじめるとWHOも空気感染について認めはじめた。なお、ダイヤモンド・プリンセス号のクルーズ船集団感染を分析した研究では、6割が空気感染によって感染したと発表しています(https://toyokeizai.net/articles/-/366956?page=3)。空気感染がメインとなればマスクにそこまでの効果は期待できないと考えられます。

また、コロナではなくインフルエンザについてであるが、マスクの効果について検証した研究では、マスク着用による感染予防効果は認められなかったとされています(https://www.yoshida-pharm.com/2018/letter128/)。

個人的な意見

新型コロナウイルスに対するマスクの効果は世間が騒いでいるほど大きなものではないように感じます。マスク反対派の私にとっては常にマスクはしたくないのですが、今は世間の目を気にしてせざるを得ない状況です。ただ、どうせマスクをするのであれば、「病は気から」ということもあるので「マスクをしていれば安心」と思ってマスクを信じることが効果を最大にする重要な要素なのかもしれません。

私自身がマスクが嫌いということもあり、ここではマスクについての悪い面ばかり取り上げてしまっているのかもしれません。情報はしっかり見極めることが重要です。