リーマンショックとはどんな出来事だったのか、そして何が原因だったのかについて簡単な図により解説。
リーマンショックはアメリカの大きな銀行の倒産により起きた金融危機
リーマンショックは、アメリカの投資銀行であるリーマンブラザーズが2008年に約64兆円という負債を抱えて倒産したことが発端となっている。アメリカで第4位の投資銀行だったリーマンブラザーズの倒産は、アメリカの歴史上、最大の企業倒産といわれている。当時、損失が膨らんでいたのはリーマンブラザーズに限ったことではないため、金融機関全体の信用が低下し、アメリカ全体、そして世界全体の経済に大きな打撃を与えた。
原因はサブプライムローン問題
サブプライムとは、「サブ」=次ぐ位、「プライム」=上部、これらを意訳して「上部に次ぐ位」≒「中低所得者」ということを指す。簡単にいうと金持ちでない、貧しい人のことを指す。そのような貧しい人に向けたローンがサブプライムローンである。本来であれば、貧しい人は貸したお金を返せる保証が低い(信用が低い)ので、お金を借りにくい。しかし、当時アメリカでは住宅バブルと呼ばれる「住宅の値段が上昇し続ける」という考えがあったため、返済が滞っても代わりに住宅自体を回収することで補填できると考えられ、サブプライムローンは過剰に供給されていた。そして、住宅バブルが崩壊したとき、多くの返済不能な債権が生じた。