車の航続可能距離が0になったらどうなるのか?

体験談

ほとんどの車に、残りのガソリン残量であと何km走ることができるかを示す「航続可能距離」の表示が備わっていることでしょう。普通であれば、余裕をもって給油するため航続可能距離が0になるような間抜けな事態は起きないが、今回私はそのような間抜けなことをしてしまったので、その体験を共有します。

車の航続可能距離が0になったからといって急に停まるわけではない

なんとなく予想できることではありますが、航続可能距離が0になったからといって急に停まっちゃうわけではありません。車のガソリンの残量をどのように計測しているのかというシステム的なことはわかりませんが、製造物の設計はどちらかといえば安全な方に余裕をもたせて作るのが普通だからです。

例えば、ガソリンの残量の表示がまだ残っているのに、実際は残量がなくなっていて動かないといった事態が起きたら苦情が殺到するでしょう。その逆の、表示ではなくなっているが、実はまだ少し残っているという事態に対して苦情をいれる人はあまりいないでしょう。では、ぴったりにすればよいではないかと思うかもしれませんが、複雑で長期間使われる機械の一部を正確に計測し続けることは困難であり、絶対に誤差が生じるので、安全な方に余裕をもたせて作るのが普通なのです。

このことは速度メーターにも当てはまります。運転席で見ている速度メーターは実際の速度よりも少し速い表示をしているようです。

また、車以外でいうと、スマホのバッテリー表示も似ています。私のiphoneでは、1日で約50%減るのに、残り1%だけで1日もつことがよくあります。

車の航続可能距離が0になってから何km走ったか

私の車の表示は下図のようになっています。なお、右のガソリンマークのランプは航続可能距離が50kmくらいから出始めます。通常であればこんなぎりぎりの状態になること自体が異常です。

(余談:外気温42℃の激熱日でした。車内のエアコンのかけ具合で燃費も変わりますが、さすがに航続可能距離には反映されないのでしょう。されていたら感動。)

航続可能距離が0になると、表示は「0」ではなく「給油してください」になりました。こうなると正直結構焦ります。

ODOで走行距離を見てみると、航続可能距離21kmから0になるまでに19km走っています。おおよそ1割くらいの誤差で収まっており、結構信頼性が高いのだと感じました。

ガソリンを入れる直前が上図です。ODOで走行距離を見てみると、航続可能距離が0になってから5km走ったことになります。今回の経験から、航続可能距離が0になってから少なくとも5kmは走れるということがわかりました

ガソリンの給油量から走行可能距離を概算

ガソリンを入れてみると、39.72L入りました。ちなみに、この車の燃料タンク容量は43Lです。単純計算で約3Lもまだ余裕があったことになるが、実際はそんなにないだろう。ガソリンスタンドの給油システムは吹きこぼれ防止の観点から、少し余裕をもって自動で止まることになっているのだろう。仮にその余裕を1Lとすると、実際は約2Lのガソリンが残っていたと考えられ、2L×燃費27km/L=54kmはさらに走れた可能性がある

よって、私の車の場合は、航続可能距離が0になってから約59km走れるということが予測される。私の車はハイブリッドで燃費が良い方なので、ガソリン車で考えるともっと走行可能距離が小さくなることが考えられます。

以上、予測だらけの信頼性の低い概算でした。

それ以上に今回学んだことは、航続可能距離に固執せず、早めに給油する方が快適なドライブが楽しめることは確実でしょう。