就職活動(新卒採用)と転職活動(中途採用)の違い

転職

転職活動の成功とは

転職活動の成功とは、自分が求めているよりも良い条件や環境の会社に就職することを指します。これは、求職者が自分のスキルや経験を活かし、自分に合った会社を見つけることができることを意味します。

採用スケジュールが違う

就職活動

日本の企業は、毎年4月1日入社に向けて新卒者を一括採用するのが一般的です(秋採用の場合もある)。採用スケジュールもこれを前提に組まれており、ほとんどの企業がほぼ同様の日程で動いています。そのため、新卒時の就職活動は、周りの友人などと同じタイミングで開始したという人が多いのではないでしょうか。

また、学校主催の説明会があるほか、OB・OGからのアドバイスを受けられることが多く、就職活動の進め方について自分ひとりで悩むことは少なかったかもしれません。最近ではインターンシップ制度を取り入れる企業も増えてきており、就業体験をした上で会社選びをすることもできました。

転職活動

中途採用の求人は、企業がそのときに必要な人材を集めるために行うもの。年間を通して、不定期に実施されており、決められたスケジュールはありません。注意したいのは、必要な人材が採用でき次第、採用活動が終了するということ。人気の企業になると数日で募集が終わってしまうことも多いようです。転職活動では、応募のスピードが非常に重要です。選考期間は長くても1カ月程度。新卒採用に比べて格段にスピーディな対応が求められます。

また、「やりたいこと」や「なりたい自分」を目指しての転職もあれば、会社の都合や家庭環境などの外的要因によって転職せざるを得ないなど、活動開始の理由やタイミングはさまざま。適切な相談相手が見つからないことも多く、手探りで活動をスタートする人が少なくありません。

応募する企業の選び方が違う

就職活動

新卒採用の就職活動では、「業種・職種に興味がある」「知名度がある」「イメージがいい」「自分の学校の先輩がいる」などを理由に、「会社軸」で応募する企業を選ぶ人がほとんどです。多くの企業が、入社後に配属先を決めるシステムを採用しているため、自分がどのような仕事に就くか見通しを立てることが難しいからです。

エンジニアやデータアナリストなどの特定の職種では、ジョブ型採用(仕事内容・配属先が決定している)を実施している企業も増えてきていますが、まだまだ少数です。入社後に想定される業務内容をもとに、応募先企業を選んだ人は少ないでしょう。

転職活動

転職活動は、職場を替えることで「今の環境では実現できないこと」を手に入れるためのものです。つまり、転職活動を成功させるためには、現職・前職で足りないものをしっかりと分析した上で、それを手に入れられる求人に応募する必要があるということ。スキルアップが目的であれば、入社後に任せてもらえる仕事の内容が重要でしょうし、収入アップやワーク・ライフ・バランスの改善が目的であれば、報酬や勤務形態について詳しく確認する必要があります。

また、中途採用は基本的に即戦力採用が前提となっているので、自分のこれまでの知識や経験、スキルを活かせる求人に応募しなければ、なかなか内定をもらえません。企業がどのような人を求めているのかをよく理解しておく必要もあります。転職活動では、転職の目的をしっかりと定めた上で、自分の経験や能力を求めている企業を探すことが重要です。