第1回Twitterミステリー「黒い雲の謎」をご覧いただきありがとうございます。ここでは、この物語と謎解きの解説をします。
まだ、本編を見ていない方は、Twitter更新期間終了後であっても、さかのぼって物語と謎解きを楽しむことができるので、ぜひ一度やってみてください。
謎解きミステリーの解説
物語のおさらい
物語の中の謎が解けなくても、5つのTwitterアカウントを行き来することで物語の基本的な流れはつかめたことでしょう。登場人物の関係性と特徴は次の通りです。
1日目のアルフレッドの投稿にあった通り、この物語で解かなくてはいけない問題は2つです。
- 黒い雲が生じるメカニズムを解明すること
- 黒い雲を消滅させるための手段を実行すること
これらのミッションをこなすには、1つ1つの謎を解くだけではなく、物語の全体の構造を理解する必要があります。
ミステリー解説
物語の中で出題される問題は、以下の2種類に分類することができます。
- アンダーソンが出題する問題
- 黒い雲のメカニズムと消滅方法に関する問題
それぞれについて、出題順に解説します。
アンダーソンが出題する問題
アンダーソンが出題する個別の問題はすべてが解けなくても物語を読み進めることができます。しかし、それぞれの答えには重要な意味が隠されています(詳しくはのちに解説)。
黒い雲のメカニズムの解明
まずは、アルフレッドが投稿している「フィドラー博士の作成途中の論文のデータ」について見てみましょう。
2020/10/31時点で、αMX-2を消滅させる方法は存在しないことがわかります。
αMX-2の生成条件は◇◇◇◇と△△△△△△△の化学反応であることがわかります。
αMX-2の生成条件はリプトンとターゴナイザーの化学反応であることがわかります。また、Rの発言が嘘だということから「リプトンは太陽光に含まれている」ということがわかり、この情報も後に利用します。
次に、スキートが投稿している太陽光のシステムの記事について見てみましょう。
「2049年4月から使用が開始された太陽光量調節システムは、2050年において、太陽光の量を調整するための唯一のシステムである。このシステムのフィルターにはターゴナイザーという物質が含まれている。このシステムが無くなると12日間で高気温と異常気象が発生する。住環境と食料保全の観点から、このシステムの使用を止めることは不可能だといえるだろう。」
ここまでの情報より、2049年から使用される太陽光量調節システムのフィルターに含まれている「ターゴナイザー」と太陽光に含まれている宇宙物質「リプトン」が化学反応することによりαMX-2が生成され、これが黒い雲そのものあることがわかります。さらに、太陽光量調節システムが無いと数日で気象に異常が生じることからこのシステムの使用は避けることができません。したがって、世界を救うにはαMX-2を消滅させる方法を見つけるしかないことになります。
サミットの真実
アルフレッドの投稿で、2051年には黒い雲の解決策も見つかる見込みであることが発表されたとあります↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
これが本当であれば、2021年現在において黒い雲を消滅させる方法を考える必要がなくなりますが、果たしてどうなのでしょうか?
この答えは実はサミットが握っています。サミットの元旦のツイート↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2021年以降で元旦が木曜日なのは、2026年、2032年、2037年、2043年、2054年……であり、実はサミットは、アルフレッドの2051年とは別の未来から投稿していることがわかります。
では、サミットは何年から投稿していたのでしょうか。
サミットとスキートの投稿には共通して「万能物質スレッド」について言及している部分があります。↓↓↓↓↓
サミットは、2048年に発見された万能物質スレッドの存在を知っていることから、2054年以降から投稿していることになります。サミットのいる未来でも黒い雲は解決していないことから、アルフレッドが投稿の中で示唆した「2051年に解決策が見つかるため、黒い雲は時間が解決する」というニュースは誤りであったことになります。
したがって、黒い雲を消滅させるための何らかの手段を実行しなければなりません。
黒い雲を消滅させるための手段
最後に、アルフレッドが投稿しているフィドラー博士が書いた手記について見てみましょう。
フィドラー博士は、αMX-2の発生と拡大を阻害する電波を自分の投稿の☆に隠しており、これをリツートすることが黒い雲の発生を阻害するアクションになります。
それでは、「☆」はどこにあったでしょうか?
フィドラー研究室のツイートをさかのぼると、ここにあります↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
これをリツートする……
果たしてそれが本当の答えなのでしょうか?
アンダーソンの正体
アンダーソンは暇つぶしのように問題を出題していましたが、これらには意味がありました。アンダーソンが出題する謎を解くと、アンダーソンについて以下の情報がわかります。
- らくだが好き
- 9月産まれ
- 野球が好き
- 「未知のものに出会いそれを知りたいとき、地図を持たなくてもよい」と言及
- オムライスがおいしかった
- 化学者
また、フィドラー研究室が投稿している「フィドラー博士のうわさ」とスキートの投稿による情報では以下の情報を挙げています。
- ラクダ研究の第一人者(スキートの投稿より)
- おとめ座
- 暗号と謎解きが好き
- 卵料理が大好物
- 好きな言葉:未知の世界を探求する人々は、未来を知るために地図を持たない旅行者である
- 自宅にバッティングマシンがある
これらから、アンダーソンの正体は、実はフィドラー博士(Fiddler. A : Fiddler Anderson)であることがわかります。
アルフレッドが投稿しているフィドラー博士の手記には、「私のアカウントの過去の投稿の中に、電波を発信する機能をもつ投稿を隠してみた。」とあります。フィドラー研究室のアカウントはあくまで研究室の広報用アカウントであり、フィドラー博士自身のアカウントではありません。
よって、黒い雲を消滅させるための手段である「☆をリツイート」の本当の答えは、アンダーソンの☆がある投稿をリツイートすることでした↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
まとめ
この物語をまとめると以下のようになります。
フィドラー博士は人類の未来を脅かしかねないαMX-2(黒い雲)の発見についての論文の執筆を放棄しましたが、将来発生してしまう可能性を踏まえて、その阻害手段を自らのツイートに隠すという形で残してくれていました。フィドラー博士は「皆さんには未来を変える力がある」とツイートしており、その託された願いを感じとり、人類の未来を救うアクションにたどりつくことができたでしょうか。
あとがき
第1回Twitterミステリー「黒い雲の謎」をお楽しみいただきありがとうございました。
第1回ということで手探り状態で始めた企画でしたが、いかがでしたでしょうか?意見や要望等ございましたら、このホームページのお問い合わせフォーム、または、Twitter「わくわクリエイターズ」(@wakwakcreaters)のDMまでよろしくお願いします。
今後もいくつかの企画を続けていこうと思っております。できれば2月中に第2弾を公開したいと考えております。ホームページとTwitterで告知していきたいと思っておりますので、よかったらフォローお願いします。